統合失調症、躁うつ病

薬物療法が必須です。精神療法は補助的に行います。

この2つの疾患に古典的な重症のうつ病を加えた3疾患は、何よりも薬物療法が重要です。

統合失調症の幻覚や妄想、躁うつ病の激しい気分の浮き沈み、そして重度の抑うつ症状は、精神療法でコントロールすることはできません。またこれらの疾患においては、病的な状態を自覚することさえできず(病識がない)、薬物療法を導入することも困難な場合があります。

しかし薬物療法は多くのケースで効果が期待できます。もしこれらと診断されたらまずは医師の指示通りに服薬することをお勧めします。そしてある程度病状が治まった上で、ご本人の抱えておられる困難やストレスについて精神療法を行います。