適応障害

環境調整が欠かせません。治療は精神療法が主体です。

過重労働、いじめや対人関係の問題など、ストレス社会を反映してか当院でも一番多く診断される病名となりました。

ストレスに対して反応性に起こる精神不調の総称ですので、実際の症状は抑うつ、不安、種々の身体的不定愁訴などを含みます。「会社に行こうとすると不安が強まり、動悸やめまい、吐き気・下痢などのため出社できない、そんな自分を責めて気分も落ち込む」などが典型的なパターンです。

第一にストレス状況を改善すること、すなわち配置換えや勤務軽減、休職などの環境調整が重要となります。治療は精神療法を主として行い、薬物療法は必ずしも必要ではありません。